おかずブログ 徒然なるままに

33歳男子。外資系商社勤務。適当に仕事の事とか書きます。

外資系企業での働き方

僕は現在、外資系企業で働いている。

完全年棒制のため、大手日系企業の様な種々の「手当て」は皆無であり、無論、残業代という概念は存在しない。

一方で組織の人間は日本人が多い、というかほぼ100%日本人。

外資系企業の場合、当地マーケットは同国設置オフィスが営業を担当し数字の責任を負う事が常習となっており、こと単一文化圏である本邦はより「日本人」である事が重視されていると感じる。会社が求める働き方やその制度は、自分が過去に経験した日系企業とは異なる点がいくつかあるので、今日はそれを紹介したい。

 

簡単に自分の経歴を紹介する。

現在30歳だが、過去2回、転職により大きく職場環境を変えている。

 

①新卒入社 : 某大手電機メーカ系列 専門商社(東証一部上場)

②海外転職 : 某財閥系総合商社 海外現地法人(現地採用)

③現  在 : 外資系企業 商社部門にてトレーダー

 

① ザ・日本の会社 と言われるくらい堅実なコテコテの日系企業

新卒入社、新規事業の開発部署に配属され、みっちり上司に指導を受ける。

 

② こちらも、ザ・日本企業。

しかし海外現地法人への転職だったので、本社(=日本サイド)と比較すると

幾分垢抜けていたとは思うが、企業文化・社内用語や作法を含めて非常にお堅い雰囲気だった。

事業内容は世界トップクラスのグローバル企業だが、その内部は超コテコテ 

ザ・終身雇用型・日本企業。

 

③ 外資系企業

これまでの経験上、先述の日系企業とは明らかに異なる点について紹介する。

 

・新卒採用なし、基本的には経験者採用

日系企業は新卒を一括で採用して、何年もかけて丁寧に人を育てるが、外資は社会人経験のない学生は必要としていない。「人材」に対する価値観の違いが背景にある。

 

日系 : 終身型(基本的に終身雇用的思考で企業文化、愛社精神を重んじる)

外資 : 掛け捨て型(戦力は市場から買ってくる。不要時は捨てる)

 

・年棒制(=残業代や住宅手当・休日出勤手当という概念がない)

残業代がつかない点は、特に非管理職の若手・中堅社員からすると「え?!」と思うかもしれないが、年棒制のため残業代という概念がない。自分も日系企業で働いていたので違和感があったし、残業代が出る事を羨ましく思っていた時期があったが、今は生産性を上げる事に集中できる今の環境が自分には合っていると思っている。

 

・事業外みなし労働制(=時間の拘束を受けない)

これは大きな変化だと思う。「みなし労働」という言葉自体は最近ちょくちょく耳にするが、自分のようなトレーダー・営業職に関しては取引先との商談が主な業務である事から、「定時」という概念を除外しており、極論「会社に居なくても良い」という立場として今年から新たに始まった制度である。

「定時」である朝9時〜夕方5時を働いていると「みなす」制度である。

これには最初戸惑った。でも慣れてくると非常に快適で有効な点もある。

この制度によって、これまで常識だと思ってきた事が、時に不効率で無駄な事だと感じる事がいくつかできた。例えば、何故多くの人は一斉に同じ始業時間めがけて毎朝ギュウギュウの満員電車に乗る事に違和感を感じないのか、なぜ皆一斉にランチに出かけてお店に並ぶことで時間を無駄にしている事に気づかないのか。等である。

 

まだまだ試行錯誤段階ではあるが、如何に効率よく時間を使って生産性を上げるか。

この制度は嫌でもそこにフォーカスせざるを得ない環境だと思っている。 

掛け捨て状態なので、常にある一定の危機感を持ちながら、自分の価値を高めていける時間を過ごしていきたいと思う。

 

おかず