おかずブログ 徒然なるままに

33歳男子。外資系商社勤務。適当に仕事の事とか書きます。

海外転職 体験記3 後悔の日々

意気揚々と海外へ転職した先に待っていたのは、ワクワク・ドキドキの充実した日々、グローバルビジネスマンを目指す若者として、それはもう華やかな舞台。。。のはずでした。しかし、実際に何が起きたのか、それは後悔と苦悩の日々でした。

 

僕は現地採用という形で海外転職を果たした訳ですが、実際のところ、結果として後悔や苦悩(当時の話です)の大きな要因はこの「現地採用」であったことに間違いはないのですが、当時は深く考えず、とにかく勢いに任せて「ポジティブな挑戦」として即決行動に出たのです。

 

何がネックだったのか、これはもうつくづく自分の精神力の無さを露呈する格好になったのですが、この「現地採用」の立場そのものが、当時の自分にとっては想像をはるかに超えるレベルでの「劣等感」へ繋がってしまったのだと振り返ります。

 

別記事、体験記2 現地採用の懐事情 

 

で触れておりますが、周りには駐在員(つまりその企業の本社採用)が多かったので、同じ海外在住の日本人でも待遇や生活感には雲泥の差があり、ここまで違うものかと、羨ましくも、大変悔しい気持ちをマジマジを味わったのでした。

 

そんな気持ちになる自分が嫌でした。でも、自分の気持ちに嘘はつけません。

そして、その環境を選択したのは自分の意思です。海外に転職すると決めたとき、当時の上司や先輩から辞めておけとアドバイスも頂きました。

それでも、自分は海外へ出ることに迷いは無かったのです。

だから、自分が下した選択には、自分が責任を取るのが筋です。そんな気持ちも誰にも言えなかった。だから、精神的に苦しかったのです。

 

加えて、英語力の不足です。

 

英語での対話力や読み書きのスピード、ビジネス英語の基礎的なスキルを十分に備えておらず、入社していきなり当然のように行き交う英語でのメールや電話対応、書類作成、商談等、自分の処理能力を明らかに超えるペースでもう本当に必死。先方への返事を出すたびに「これで良いのか?」自信がない日々が続きました。自分の英語表現や発言を恥ずかしく思うようになってしまいました。

 

現地スタッフは英語環境(シンガポール公用語が英語)で育っているので英語での仕事は当たり前の状況です。日本からの多くの駐在員がおりましたが、当然彼らも仕事を進めるにあたり英語は常用ツールです。

明らかにレベルの低い状況に、よくこれでここに来たな。と本当に自分を恥じてしまいました。

 

落ち込んで帰宅しても、相談に乗ってくれたり、心から親身になって聞いてくれると思える友人は身近にはおらず、初めての海外での社会人生活に戸惑いながら、心からリラックスして笑える時間も少なくなり、ストレス発散方法もよく分からない精神状態へと悪化して行ったのです。

 

大きな変化を伴う選択をするとき、少なくとも想定し得るリスクについて考えてみる事には越したことがありません。もちろん正確に未来の出来事を予想することは難しいですし、失敗する為に行動を起こす人はいないと思いますが、それでも「もしうまくいかなかった場合どうなるのか、どうするのか」を想定することは大切だと痛感しました。仮にそうなったとしても、精神的な逃げ道を予め持っておいた方がダメージは幾分軽減されるのではと思いました。

 

自分の場合、「絶対に上手くやっていける」という根拠のない自信があって、それこそ前途洋々・意気揚々で大袈裟に言えば日本での生活や仕事を全て捨てて出て行ったので、もうその後の反動はやばかったです。根拠のない自信と書きましたが、その根底には、「それまでの人生、それなりに思うように安パイで生きてきた」のだと思います。

 

このような訳で、他にも色々と要因はあるのですが、完全に出鼻を折られた格好で、僕の海外転職の生活は始まりました。それでも、このような環境の中で、かけがえのない出会いや経験を得ることが出来ました。その話も次回に投稿したいと思います。

 

今日はえらい暗い話になったので、次は明るい内容を書きたいと思います!

 

それじゃ、また〜

 

おかず