おかずブログ 徒然なるままに

33歳男子。外資系商社勤務。適当に仕事の事とか書きます。

フィリピン人との仕事

かなり久しぶりに適当にダラダラ描いてみます。

フィリピンの会社との仕事が増えてきて最近毎月のようにフィリピンのミンダナオ島っていう南方の島に行っているのですが、かれこれ通いだしてもう5年以上経つんやけど5年でその田舎町もかなり変わってきたなーと実感しています。

最初に行った時は、もうウルルン滞在記に出てくるような田舎さで、何故こんなところに日本人!的な気持ち満載で慣れるまで結構ビクビクしながら過ごしていました。

というのもミンダナオ島って、イスラム原理主義の勢力がいてフィリピン政府側と結構バチバチに戦っていて治安が懸念される地域なんです。今は和平交渉が随分と進んでいるようですが、街には拳銃を持った警備員が今でもゴロゴロいてもう見慣れてきました。やっぱりフィリピンのイメージって、まだまだ治安が悪くて危険な場所だってのはあると思いますが自分の場合、その場所との仕事が年々増えているので通わざるを得ないのです。

 

そんな街も最近は随分変わってきました。

まず街中のモールにユニクロができた。ホテルも増えた。そして交差点に信号機が設置されてきました。まあ、まだまだ田舎の地方都市って感じですけど、それでも5年くらい通っていると、徐々に発展してきているなと実感します。

 

フィリピンの人達(マニラの都市部よりも田舎の方が)は基本的に明るい人が多い印象ですが、まあ取引先のメンバーくらいしか知りませんが今ではすっかり仲間意識も芽生えてきました。いつも日本のお菓子を持っていくと喜ばれます。仕事の精度も以前より随分と良くなってきて一緒に仕事していてやりがいを感じます。でもここまでくるのには随分と苦労しました。締め切りに対する意識だったり、納期通りに製品が出荷されずに日本のお客さんから激怒されるのことも多々あり、そのたびにイライラして怒ったり遅延損害金を強要したりして、これだから東南アジアの人間は適当で困る、という気持ちに何度もなりました。

 

そんなこんだで何年も仕事していると いい意味で諦めがつくのと、同時に相手のペースで仕事をしてもらうように意識して行くようになります。こちらの要求も一方的ではなくて、ちゃんとその内容や理由も説明して100%ではなくても、できるだけ理解して貰えるように、自分の英語力や表現力も向上していかないとなと思うようになって行ったのはここ数年ですが、そうすると、何かいちいちイライラしたり焦ったりすることは減っていって結果オーライな成果もちょこちょこっと出だして、そうすると相手も言いたい事を言ってくるからお互い遠慮せずに会話で切るようになっていった感じ。

フィリピンは人口が増え続けていて、もう1億人を突破して数年後には日本の人口を抜きます。平均年齢も20代と若く日本とは環境が大きく異なります。購買力や経済成長への勢いも強くなっていることを感じます。

そんな国の人たちと一緒に仕事していると学ぶことも多くて面白いなと思います。

僕の立場は貿易のトレーダーなので彼らからすると製品を買い付けるバイヤーになるのですが、こっちも彼らに良い製品を作ってもらえないと自分の仕事が成り立たない訳で、だから一緒に仕事をしてもらっていることに感謝して一緒に成長していこうと思っています。市場があって、売り手と買い手がいて、偉そうなお客さんも時にはいますが、お互い商売なので相手に舐められないように、また諦められないように普段からやるべきこと、言うべきことはしっかり発信してやっていこうと思います。

 

以上